「コンスタンティン」(ねたばれあるかも)

キアヌ・リーブス主演の「コンスタンティン」を梅田ブルクで観てきました。子どもの頃から霊感が強く、悪魔が見えてしまうという恐怖に討ち勝てずに、自殺を図った主人公は、2分で息を吹き返すのですが、その際、地獄の恐ろしさを知ってしまう。カトリック信者にとっては、自殺は悪、すなわち、地獄に落ちることであり、地獄に落ちるのをなんとか逃れるために、今、キアヌ・リーブスは悪魔退治=エクソシストとなって、善幸を積んでいこうとしているのだった。しかし、天使からは、なかなか自殺の罪を許してもらえず、ひっきりなしに吸う煙草のせいで、肺がんとなって、余命一ヶ月・・・・。
残念ながら、あまり面白いとは思えなかった。自分が小さい頃、なにか絵本だったか、天国と地獄をビジュアル化した子ども向きの話を読んだ事があって、以来、頭の中には、そこに描かれた天国と地獄のイメージがそっくりインプットされているのだが、まさにそれと同じような光景が、映像化されていて、なんだか、無償に幼稚な感じがしてならなかった。もうちょっと斬新な、あっといわせるようなイメージ作りがほしかったなあなどと、欲張ってしまうのであった。キアヌが、ひっきりなしに煙草を吸ってるのを観ても、もともと煙草を吸う人なのかは知らないけど、観ていると、ちょっと銜えるだけで、すぐに吸うのをやめてるし、本当は吸いたくないんでは?役者も大変よね〜などと、余計なことを考えている自分。
役者は結構豪華です。ヒロインにはレイチェル・ワイズが扮して、かっこいい刑事なんだけど、お守りを上着と一緒に忘れるドジさもみせてくれます。(笑)。悪魔との戦いに疲れたアル中の神父役のプルイット・テイラーは、「アイデンティティー」で、凶悪犯を演じていた役者さん、サタン役のピーター・ストーメアも「ファーゴ」での殺人者役などが印象的な個性派。メイクしてなくても悪魔に見える(笑)。