5月10日は後藤の日。おめでとうございます。・・・と毎年いいながら、「おめでとうございます」はなんかちょっとへんなようなと思いながらも、ごっちんのお誕生日やデビュー記念日などに必ず更新するわけでもないのに、なぜか、ごとーの日だけは「おめでとうございます」と書かずにはいられないのは、いったい・・・。
というわけで久しぶりの更新です。
先日、私は本屋さんでうろうろしていた。本屋でうろうろするのは毎日の習慣となっており、平積みにされた文芸書の新刊などをざっと眺めていた。その中で目についた本が一冊。「実験4号 伊坂幸太郎×山下敦弘」という箱入りの単行本だった。その日たまたま新聞に広告が出ていたのをみていたので、手にとって眺めてみる。帯には「新作小説と新作映画がコラボ! 熱狂的人気を誇る二人が場所やキャラクターをリンクさせた奇跡のコラボレーション作品集 Theピーズの名曲「実験4号」に捧げる、青春と友情と感動の物語!」とある。これはちょっと面白そう。とはいえ、定価2800円はいささか高い。山下敦弘のDVDがついているのだから格安ととれなくもないけど、この作品が一体何分くらいの作品なのかは、どこにもかいてないっぽいし、と手にとったまま、迷っていた、その時、箱の中に納められていたDVDと小説「実験4号」のタイトルに目がはいった。DVDのタイトルは「I'ts a small world」というものだったが、小説のタイトルは「後藤を待ちながら」。「後藤をまちながら」! いや、勿論、あの有名な戯曲だかなんだかのもじりであることはわかっているけども、「後藤をまちながら」ってあなた、これほど、今の私の気持ちをずばりと代弁してくれているタイトルはないのではないか!と思った私はその本をさっとレジに持っていったのだった。