「呪怨」

以前、「呪怨」ビデオ鑑賞会に何度も誘われつつ、恐そうだからいや、ってずっと断りつづけ、(そして何より、「二人ゴト」っていう番組で後藤真希さんが、これを見て恐がりまくっていたこともあり〜〜実際の番組は観てなくてそのキャプ画を見ただけですが)この作品だけは観ることはないだろうとびびりまくっていたんですけど、昨日のテレビ放送を見たら、思ったほど恐くなかったですね。寧ろ、後藤さんはどの場面であんなに大騒ぎしていたんだろうと思ったくらいです。"思ったほど恐くない”っていうのは、J−ホラーの定番みたいなところではあるのですが映画としては結構面白かったです。ホラー映画というと、大概“お化け”=“霊”が出てきます。それが目にみえるか、みえないかという描き方の違いはあれど、ホラー映画を観ていてよく思うのは、そのお化けがあまり恐くないということなんですね。動きがどうのとか、人間とかわらないとかまあそういう不満もあるのですが、それよりもなによりも、大概のホラー映画にはお化けより恐いものがあるというケースが多くて、それが肝心の霊を恐くないものにしてしまっていると思うのです。つまり、本当に恐いのは人間だという図式です。「トイレの花子さん」などで描かれる「いじめ」とか、「着信アリ」や「シックスセンス」などで描かれた「児童虐待」とか、あるいは、包丁を持った人間の方が、遥かに「お化け」より恐いというものが多いのです。その点「呪怨」は、人間の醜い面とか、お化け以外の恐いものを描かない。ひたすらお化けに襲われる人間を描くだけです。だからこの映画で一番恐いのはお化けです。これって以外に無かった点です。しかも次から次へと人が死んでいくというストーリーは謎ときのないシリアルキラーもののようでもあり、その点でも面白かったです。まあ、もうちょっと恐くできないのかな〜、なにより、肝心の家が見ていて全然恐さを感じさせないんだよな〜とか、不満もありますが、これなら「2」も見てもいいかな!? ところで、あの「あああああああ」っていう発声、妙にくせになりませんか?