「ササナキ 巻の壱」(ゴツボ×リュウジ/角川コミックス・エース)

今楽しみにしている漫画というのは、それほど数多くありません。せいぜい、漫画界のキリンジ(?勝手に命名)ゴツボ兄妹の新刊と、「二十世紀少年」くらいなのですが、なんとその3冊が一度に発売されて、本屋に平積みになってるじゃないっすか!勿論3冊全部購入。「二十世紀少年17巻」、「サムライ・チャンプルー弐の巻」(ゴツボ★マサル)、そしてゴツボ・リュウジの「ササナキ」一巻! ここではその「ササナキ」について、ちょっくら紹介しておきます。これは、滋賀県を舞台にした脱力系サッカー漫画「ササメケ」の第2部にあたります。登場人物が全て滋賀県の地名からきているという、超滋賀漫画が、滋賀県にある甲賀という土地と忍者という題材を使わない手はないということか、今回は“忍者”風味脱力系青春グラフィティとなっていて、甲賀忍(しのぶ)という新キャラが登場しています。勿論、第一部にひきつづき、舞台は竹生島高校で、長浜楽市や、米原や、八日市やらおなじみのメンバーが出てくるし、留学中ということで、今回は出てこないと思っていた私がこの漫画でもっとも好きなキャラ安土桃山(とうざん)も回想シーンで出てきてくれるし、第一部では、地味〜な陰湿キャラであった日野さんが暗躍しているし、そして我らが近江舞子ごっちんに似てるのさ)が、やる気It's EAZYで、学園をのっとろうとしています!! こんなキャラだったか!?近江舞子!? とまあキャラ濃すぎなはちゃはちゃ学園漫画で、あいかわらず、出てくる女の子はみんなかっこ可愛いし、新キャラも良い感じ。第一部で主人公でありながら、主人公の扱いをうけていなかった長浜は、今回ますます主人公という立場から遠ざかっています(笑)。近江舞子のせいで、つぶれてしまったサッカー部はどうやらフットサル部になりそうな予感。2巻では帯に「“忍者”風味脱力系青春フットサルグラフィティ」と刷られるかもしれません。が、ゴツボ×リュウジ氏のもう一つの作品「パンテラ」では、一巻ではバンド漫画だったのに、2巻ではバンドはどこヘやらになってしまっていたので、まだまだ先は読めません(パンテラの感想はid:chori:20040807)。素敵な美少女曳山茉莉花の手腕が注目されますが、個人的には、負けるな近江舞子! 近江舞子はやっぱり最凶(強)でなくちゃ!