「ペイチェック」(ねたばれおおあり)

今からそう遠くない未来、フリーのコンピューター・エンジニアのマイケル・ジェニングス(ベン・アフレック)は、高度な技術を持つ男。極秘プロジェクトに参加すると、高い報酬を得る代わりに、秘密漏洩を防ぐため、プロジェクトに関わった期間の記憶を消されるという生活を繰り返していた。ある日、友人から、100億円の報酬の仕事を依頼される。その代償は3年間の記憶だった。万事順調に進み、3年間の記憶を消された後、報酬を受け取りに来たマイケルの前に差し出されたのは、たった20個のガラクタだけ。自ら報酬を拒否しそのガラクタだけを受け取ることになっていたのだった。彼には記憶がない。途方にくれる彼の前に現れたのは…。とまあざっとこういう感じで物語が進行していくのだが、これ、かなり面白いです。ただのガラクタにすぎないと思われていたものが、全て役にたっていくというその着想が面白い。しかも、あらかじめ、ノウハウがかかれているのでなく、知恵をしぼって咄嗟の判断でやらなくてはいけない。アクション映画といっても、やっぱり頭を使った映画は面白い。あの「ダイ・ハード」だって、ブルース・ウィリスが知恵をしぼっていたからこそ名作になったわけだし。アクションシーンは、科学者の男女があまりにも強いところがご愛嬌だが、さすが、ジョン・ウー監督だけに見ごたえあり。しっかり白い鳩も登場するし(一羽だけだけど)。