「アイデンティティー」(ねたばれはしてないつもり)

臆病者のくせして「キル・ビル」といい、「アイデンティテイー」といい、どうして、こう血みどろの映画ばかり選んで観にいくのか?と自問してしまった。「アイデンティテイー」の連続殺人のシークエンスがどびきり人を不安にさせる演出だったからだ。
 大雨のさなか、立ち往生して一件のモーテルに集まってきた10人。電話は不通。携帯もつながらない。やがて次々と起こる連続殺人…。ごく限られた空間で展開されるミステリーを“ワンロケーションミステリー”と呼ぶらしい。それだけ書くと古典的なミステリーを想像するが、お見事とよべる構成力と、緻密でボロがでないストーリーに感服した。配役も上手いし…。でも語れるのはここまで。この手の映画は大っぴらに感想を述べられないのがもどかしい。ちょっと何か余計なことをしゃべるともうネタバレになりそう。とにかく観て! としかいえない!
 ところで、レイ・リオッタって、阪神タイガースの伊良部投手に似てるよね。