森達也監督の「ドキュメンタリーは嘘をつく」

テレビ東京では3月26日に放送された本番組、テレビ大阪では3月29日の朝、10:00から放送されました。オウム真理教を扱った作品「A」などで有名なドキユメンタリー映像作家、森達也氏によるドキュメンタリー作品・・・(以下公式より)

著作「ドキュメンタリーは嘘をつく」をTV番組化することになったドキュメンタリー作家・森達也は、旧知の映画監督・村上賢司を呼び出す。「番組のディレクターは自分でやるがそのメイキングを制作してくれないか」という依頼をするためだった。さらに、リポーターを起用したいので人選も任せるという。
村上は、映像作家を目指している吉田という女性をリポーターとしてスカウト。番組は、メイキングの映像も織り交ぜながら展開する。
藤原ヒロシ(DJ・プロデューサー)や原一男(『ゆきゆきて、神軍』監督)・佐藤真(『阿賀に生きる』監督)・緒方明(『いつか読書する日』監督)といった錚々たる顔ぶれの監督との対談やイベント収録など最初は順調に撮影が進むが…。(http://www.tv-tokyo.co.jp/literacy/060326.html

「ドキュメンタリーは事実の記録であるとか、客観的な記録と一般的には思われているがそうなのか?」というテーマを森氏と様々なドキュメンタリーとかかわる作家が語っていくという展開で、原一男監督は「真実という言葉を使って、あるいは客観的にという言葉を使って語ったことはない」と語り、緒形明監督は「事実というシナリオがある。真実というのはない」と語り、藤原ヒロシ森達也に「事実は一つだけど真実は一杯あるっていうことでしょうかね」と聞かれて「はい」と答え、そういう映像をみながら、自分は丁度読んでいた保坂和志の「季節の記憶」(中公文庫)の中で、僕(中野)と美紗ちゃんが語りあう以下のような

「― だから、“考え”っていうよりもむしろ考えたり知ろうとしたりするときの“態度”とか“方向”とか“前提”って言う方がいいんだろうけど、やっぱり世界っていうものが、どういう風に見えるかっていうのは、その人の立つ前提によって大きく左右されてしまう―」
「じゃあ、やっぱり世界や現実そのものの問題よりも、あたしがこう考え、中野さんがこう考え、お兄ちゃんがこう考え、っていう方が優先されるわけ?」

言葉を思い出したり、「さよなら絶望先生」三巻の第26話「ある朝 グレゴール・ザムザが目をさますと神輿を担いでいた」の絶望先生の“祭り好きの日本人の悪いクセです!神輿につられてすぐ踊りだす”にまで思考が飛んだりして、非常に真剣に画面を睨んでおりました。いや〜勉強になるな〜!
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ひぃ〜〜!
面白〜い! これは今後、テレビ東京系列の地方局でも順次放映されると思いますので、みなさんの地域での放映があった時は是非お見逃しなく。
で、今週から、テレビ大阪の水曜日朝10:00は「ハロモニ」が放映されるんですよね〜。