「今にきっと…In My LIFE」/後藤真希

昨日フラゲしてから延々ヘビロテ中です。正月のエルダーコンで耳にした時はあっという間に通り過ぎていった疾風みたいな印象でコメントを差し控えておりましたが、これはかなりの傑作と言っていいんじゃないでしょうか！？既にyoneyaさんが、“ＥＬＯを彷彿させる70年代風なポップなメロディー”（id:yoyeya:20060124)と書かれているように、ELOの例えば「SHINE A LITTLE　LOVE」の明るい行進曲みたいなリズムとチラチラチラ〜と星屑が流れるようなちょっとチープなシンセを連想させます。そのエアブラシで書いた宇宙画のようなイメージのリズムにごっちんの歌声が加わることでまたきらきらした少女っぽいかわいい味も出てきて、実に楽しいライトポップに仕上がってます。
先日観覧したMBSの番組「っちゅーねん！」の中でごっちんは、「好きです。こういう感じも、ポップで」とこの曲について語ってましたが、この短いセンテンスでもう既にごっちんが全部語りきってくれてますよね。まさにポップ！　歌謡曲でもない、演歌でもない、ジャパニーズR&Bでもない圧倒的に明るいロック・ポップ！　今、こういう真っ直ぐなロック・ポップを歌わせると後藤真希の右に出るものはないと本気で思ってます。私。
C/Wも、ジャズっぽいというか、昭和レトロふうのメロディーがあって、ごっちんが、実にスイングして気持ち良さそうに歌っているのが印象的です。
それと、「今にきっと･･･IｎMy LIFE」の歌詞にもちょっと注目。前作「スッピンと涙。」では現代の“東京物語”を見事に切り取ってみせたつんくでしたが、今回は、まるで作詞界の“あるある探検隊”の如くなのです。だって、私、20代の時勤めながら週一回の某スクールに言ってましたもん(笑）。ちょうどその時期、同世代の人々が時代の寵児として騒がれだしたりして、“今に見ててよ〜♪”とか“男子にだって負けちゃいられない〜”と思ってましたもん（遠い目）。いや、ほんと。　で、この歌詞に出てくる女の子っていうのが、ふらふらしているように見えて、実はちゃんと“夢”を持ってるってとこがまたいいんですよね。単なる自分探しという話ではないんですね。ただ、そうなんだけど、、ちょっと出遅れてる、着々と準備できてないっていうそのへんの停滞ぶりもまた共感できてしまうんです。
というわけで、「今にきっと･･･In　My LIFE」、絶賛発売中です！！