阪神タイガースからはじまる・・・

 阪神タイガースが優勝した。20年とか18年に一度の優勝だとか、一世紀に一回の優勝だとかに慣れきった身には、二年に一度の優勝にかなり面食らっているのも事実である。おかしいな〜どう考えても今年は5位で岡田監督は解任、来期から星野監督復活という筋立てだったはずなのに、まあ、でも優勝したということは、やはり岡田監督の手腕も悪くはなかったということで、こちらの方に見る目がなかったのだなと反省せざるをえず、まあそんなこんなで1985年の優勝の時に比べても、2年前の優勝時に比べても、妙に冷静な自分がちょっと哀しくもあり、でもやっぱり嬉しいことには違いなく。きっとこんな感情になっているのは、一週間前の9月23日の後藤真希秋コン初日大阪聖誕祭のインパクトがまだあまりにも強いせいなのかもしれない。
昨日から阪神百貨店での優勝セールがはじまったが、そういえば、2年前、タイガースが優勝した翌日、阪神百貨店優勝セールへの入場列が、ずら〜〜と大阪駅前ビルの先の遥か彼方まで続いているのを横目に私は梅田ブルクに後藤真希主演映画「青春ばかちん料理塾」を見に行っていたのだった。セールにお客をとられたせいか(?)10人もいない観客の中で観たその映画は、冒頭とエンディングだけをひっつけて数分の映画にしたら、きっと大傑作という代物であったが、スクリーンの中のごっちんはいつものように可愛かった。そうしてその年の11月3日は、阪神タイガースの御堂筋リーグ優勝記念パレードの日であると同時に、グランキューブ大阪での「セクシー!マッキングゴールド」公演の日でもあった。私はその公演を前から四番目で見るという今では到底考えられない幸運に恵まれ至福の時を過ごしたのだった。
 後藤真希阪神タイガース後藤真希と大阪、それには不思議な因果関係がある。そもそもつんく♂。この大阪のパワフルな奇人と後藤真希が供に並んでいる姿はなんだかとても不思議である。本来なら出会うはずのない二人が出会ってしまった。後藤真希は「モーニング娘。×つんく♂ 2」の中で、つんく♂について訊かれて「おもしろい」を繰り返している。尊敬はしてますよ、でも、面白い人。それが後藤真希つんく♂評価。江戸が大阪的なものに、驚かされ、びっくりし、笑わされ、そして、それを自分の表現の一つとして成立させていく。そこに面白さがあるし、また、それ故に迷走していると捉えられる要素もそこに含まれている。
 そして、それは「ヤンタン」でさんまさんやショージさんらに面白おかしくいじられてしまうごっちんの姿とも重なり、私はそんなごっちんがとても可愛いと思うのだが、そして、実はごっちんは、東京人にもかかわらず、大阪弁のイントネーションが抜群にうまいんである。
だから、どうだっていうんだという話ではない。阪神タイガースの話しを書こうと思ったのに結局後藤真希の話になってしまったというそういうことだ!