「きょうのできごと」(柴崎友香/河出文庫)

3月14日の日記。朝一に十三の某所に呼び出され形だけのお小言を頂戴しw、そのあと、快速急行で池田に出て、確定申告をすませ、その足で久しぶりに池田文庫(演劇関係が充実の図書館)にでも行こうかなと思ったら、月曜休館を思い出し、駅のスターバックスに寄り道して、柴崎友香の「きょうのできごと」(河出文庫)の最初の4話を読む。昨年公開された行定勲監督の映画の原作で、京都の大学院に合格して、引越した友人のもとに集まってくる若者の一日を描いた短編集。随分前に購入していたのに、ずっとほったらかしていたもの。こうやって読んでみると、映画はセリフなど、ほぼ原作に忠実に描かれてるな〜と思う。でもって、原作にはないくじらのエピソードとか、ニュース番組とかの映画オリジナルな部分はなくても良かったなあ〜と思う。小説に描かれたエピソードだけで、似たような子がいるいるとか、このタイプが凄い好きとか、充分同じ地球上の人物として、彼らに共感できたと思うな〜。
で、映画には出てこなかったエピソードを描いた「オオワニカアカガメ」っていう一編が、ちょっと新鮮で面白かった。登場人物たちの高校時代の話しで、某大阪環状線の駅で、行く先を考えている男女三人。行き先の最初の候補が、「梅田のローソン」。「梅田のローソンってどこやねん。駅の近くにはないで」って会話が出てきて笑えた。え〜っと、自分の知る限りでいうと、阪急梅田駅の茶屋町出口から出て、百又ビルの横のカメラのなにわとNOVAの間を右手に折れたとこにローソンがあるな〜。でもJR大阪駅から一番近いローソンはどこだろう???