「ビューテイフル・デイズ」

chori2005-03-09

【公式HP】】http://www.beautifuldays.jp/
恋と友情のはざ間で揺れ動く17歳の高校生をせつなくかつさわやかに描く胸キュン、インドネシア産ガールズムービー。詩を書くのが大好きな高校生のチンタ(=インドネシア語で「愛」という意味)は新聞部の仲良しグループのリーダー的存在。校内の作詩コンクールでの優勝を確信していた彼女だったが、優勝したのは、ちょっとクールで他の男子たちとは違った大人な雰囲気を持つ少年ランガだった。ランガに取材を申し込んだ彼女は、けんもほろろに扱われ、頭にきてしまうのだが、やがて、彼にひかれている自分に気付き始める・・・・という、まあ、ごくごく普通の女の子ムービーなのだが、これがなかなかの佳作なのだ。可愛い女の子のグループがわいわいと、制服姿で、「作詞コンクール」のポスター作りをしている導入部から、この年代の女の子たちのきらきら感がはじけて、非常にいい感じ。しかも彼女たちは、友達の部屋に集まって「踊りましょ」とかなんとか言って、こちら側(観客側)を向いて、みんなでダンスをみせてくれる。これは、もう是非ハロプロでリメイクするべき!とそれを見て私は思ってしまいましたよ。この導入部だけでも、女の子映画として、十分良くできているのですが、肝心な物語部分も、それぞれのキャラクターを類型的にせずに丁寧に性格付けていて、親に虐待されている子の自殺未遂などという、ちょっとありきたりな展開もあるものの、全体的にとても暖かい視点で、登場人物の心理を真面目に追った好感の持てるドラマ作りが成されている。ほんのちょっと、インドネシアの社会情勢にも触れてみて、わいわいと楽しいだけの時間から、すこしづつ、世界を広げていく高校生の姿をじっくりと、時に劇的に描いて見せる。
17歳の彼女たちだが、インドネシアでは17歳だともう免許がとれるようで、皆、自分で運転して車で学校に通っている。パワーパフガールズが何度も画面に現れる一方、主人公の少女の部屋には「カードキャプターさくら」のポスターが貼られているのも、決して見逃してはいけません(笑)。
にしても、このヒロインは、いわゆる、学校でも人気者の目立った女の子なわけなのだが、どうして映画とか少女漫画とかだと、「新聞部」が、ある種のステイタスを持つ部として扱われることが多いんだろう? 実際のところは、、新聞部の女子といえば、「地味」とか、「浮いてる」(某大阪の某地域だけの表現と思われ)と評価されがちなように思うのですがね。全国の、全世界の新聞部所属のみなさん、こんなこと書いてすみません。なんでこんなこと書くかというと、私自身が、中学生の時、新聞部員だったからなんですが・・・え?それは、新聞部のせいではなく、個人の・・・ああ、はい、わかりました(汗)。
ところで、ハロプロメンバーでリメイクの件なのだが、「作詩コンクール」というのは、ちょっと今、ブラックな感じがしないでもないのだがw、主人公のチンタ役は、「愛」つながりで、是非高橋愛さんにお願いしたいものです。