「忍者ハットリくん・ザ・ムービー」

この映画の正式タイトルは、「NIN NIN」をやっぱりつけなくちゃ駄目なのかな?
いちおう、ネタバレしてますので、これからご覧になる予定のかたは、ご注意ください。
この、8月の終わりから始まる東宝系の邦画は、いわゆるお子さま枠というもので、子供とその親を呼びたいなら、こんな夏休みの終わりにやらなくてもいいのにと何時も思うのだが、今回もご他聞にもれず、お子様映画となっている。金城武鈴木杏の「リターナー」とか佳作はあるものの、私は、ずっとここ数年、この枠で「学校の怪談」シリーズが復活してくれないかと思っているのだが・・・。
 さて、はなからお子様映画としてみれば、それなりに楽しく、いじめられっこが頑張るお話しで、見ている子どもたちに爽やかな気持ちを与えるには充分な作品になってはいるだろう。でも、アクションが全てCGになってしまって、きっと香取くんは、この映画にあまり時間がさけなかったのではないかとか思ってしまうのだが、子供たちにも本当の生身のアクションみたいなものをちゃんと見せてやって欲しかったなあと思った。ちゃんとできる人だけにもったいないと思う。それはケムマキ役のゴリも一緒。彼も動ける人なのになあ。ただ、この一見無難なだけに見える映画に特筆すべきものがあるとしたら、それは、香取君が、子供と組んだらとてもいい雰囲気であるということだと思う。そう、それはちょうど、ブルース・ウィリスが、子供と組んだら実にいい味だす俳優であるのと同じなのだ。香取くんは、日本のブルース・ウィリスである、が結論。