「WATTS! GOING ON」/東京60WATTS(TOCT-25326 \3000)

ごっちんのシングルの順位とかは、やっぱりどうしても気になってしまうのだけれど、基本的には、今チャートの上位を占めている音楽(ごっちん以外)には、ほとんど関心がない。演ってる本人たちの目標がそこにあるのかどうかは別にして、今、自分が関心があるのは、むしろ、チャートとかからは見えにくいところにいるアーティストたち。例えば、cuneとか、BEAN BAGとか、オリジナリティ溢れた楽曲をまっすぐに演奏している人たちだ。この東京60WATTSは1月に出たシングル「外は寒いから」を梅田のサウンド1stで試聴した時、物凄く気に入ったんだけど、3月にアルバムが出るということだったのでその時は購入をやめて今回ようやく購入(ほんとは、もうちょっと前に買ってたんだけど、書きそびれていた)。「外は寒いから」(FM802のヘビーローテーション曲だったらしい)の印象でいうと、ニット帽に、大き目のセーターを着てマフラーを無造作に巻いたような服装をメンバーはしているのだろう、と予測していたら、このアルバムでは、きっちり黒い背広着て、大人びたバーにいる雰囲気だったので驚いた。楽曲的には、2000年代のフォーク&ブルース(素人表現で申し訳ない)といったところか。「目白通りいつも通り」「江戸川ブルース」「池袋三丁目の夕日」といった地名の入った歌が想像力を掻き立てていい感じだ。