『あなたの隣に誰かいる』最終回

前回、北村一輝に焼き殺されかける松本一家っというところで、終わったのだが、今回、冒頭白石美帆登場で北村に手錠をかけるというまたまた予想できなかった展開で、その後の展開への期待がさらに膨らむ。さんざん、見る気ないとかいいながら、いつの間にこんなに楽しみにしていたんだ、自分。
 毎回毎回、こちらの予想を越えた展開をしてきたこのドラマが、どんなラストをむかえるのかが、最大の関心。私の予想は、北村が死に、一家はまた幸せをとりもどすのだが、最後の最後に墓場から手が、という「キャリー」的ラスト。めちゃありがち。いかりや長介にとどめをさされて、北村が絶命した後も、新しい家に移り住んだ一家の隣にまた北村が引っ越してくるんじゃないかという思いがぬぐいきれない。そしてついに最後の最後に隣に越してきた人物はなんと、役所広司! なぜ、こんな大物が! 黒沢清の「回路」のラストを模倣してるのか? しかも役名が「稲葉」…。B'zかい! そして、そのあとに、ユースケサンタマリアの愛人で死んだはずの女が妻として、家の中からでてくるのである。どへぇ〜!やっぱりこの展開は、よめなくもなかったが、よめなかった。
 で、ふと思ったのだが、死んだはずの愛人は、“ドッペルゲンガー”なのだ。黒沢清の「ドッペルゲンガー」の主演男優役所広司をこんなちょい役にわざわざ使うということには、実はちゃんと理由があったのである(?) ユースケ・サンタマリアよ、そんなにびびることはない。虫と違って、ドッペルゲンガーなら、役所さんが、簡単に撲殺してくれるはず。
(追記12/11)昨日はうっかり忘れていたのだが、考えてみれば映画「ドッペルゲンガー」にはユースケ・サンタマリアもでていたのだ。最初はうまく協力できていた二人が、最後には殺し合いをするという展開で、このことを思うと、「あなたの隣に〜」に役所広司がでてきたのは、あきらかに、この映画を意識したものと考えられる。