「フォーン・ブース」

ナビオシネプレックスに行く途中で、“ホームレスの仕事を作り自立を応援する”雑誌「THE BIG ISSUE JAPAN」の第3号を売っている人がいたので購入。前回、結構映画関係の記事が多かったのでそれを期待していたのだが、今回は、映画は少なめでトップ記事はTRAVISというUKロックバンドと、ビョーク。雑誌の性質上、前号が、「フリーター」、今回が、「エイズ」と時事ねたがメインで扱われるのは、当然だと思うけど、個人的にはエンターティンメントのほうも充実させて、映画ファンとか、サブカル好きなんかも取り込む雑誌作りをやっていって欲しいと思う。
フォーン・ブース」(ねたばれありますのでこれから観るかたは読まない方が懸命かと)80分という上映時間が示す通り、物凄く単純な話。まあ、見ている間は、それなりに楽しくみられるけど、もう少し膨らませる余地はあったと思う。最後に登場するキーファー・サザーランドパラノイアがちっともこわくないし、フォレスト・ウィティカー扮する警部が、もう少しバカな警部かあるいは、もう少し賢い警部であったなら、もっとサスペンスが増しただろう。ようするに、コリン・ファレル以外に犯人がいると気付くのが早すぎるのだ。
 ところで、コリン・ファレルは、日常的には携帯を使い、下心を持っている女優に対してだけ、公衆電話を使っているのだが、これは「マトリックス」の三部作のうち、2作目以降が、携帯電話だとマトリックスにはログイン出来ず、公衆電話を使うという設定を放棄してしまったことへのアンチテーゼであろうか(!?)