「白夜行」

この原作(東野圭吾)が大好きっていうことは前にも一度書いていますが、原作を読み終えた時に放心状態になったのと同じような感じで、ドラマの最終回を見終わったあと、長い間放心していました。原作ではほとんどその内面が描かれることのなかった少年と少女のドラマを、見事に構築してみせた素晴らしい作品でした。原作とまったく違う描き方をしながら、原作の持つ味わいを少しも損ねることなく描いて見せた脚本家の森下佳子氏にまず拍手を! 主演の山田孝之綾瀬はるかは2人とも本当にうまかった。柏原崇の落ち着いた演技、武田鉄矢の凄みのある刑事役にはうならされた(関西弁は全然でしたけどw)。で、小出君は可愛かった。今、柴咲コウの主題歌「影」と河野伸の音楽が頭の中でなり響いてます。
この原作とドラマの関係というのはちょうど香港映画の「インファナル・アフェア」シリーズの1と3のような、合わせ鏡のような関係というのでしょうか。 となると2があってもいいわけですよ。「インファナル・アフェア」シリーズの2はトニー・レオンアンディ・ラウの若き日々を描くというものでしたから、亮司と雪穂が分かれてまた出会うまでを描いた番外編を作って欲しいな〜。幼少時代の雪穂を演じた福田麻由子ちゃんが中学生くらいになった時に是非是非!