「休暇届け」2005ドラマアワード

今年最も夢中にさせたドラマに送られる「休暇届」ドラマ賞はジャジャジャ〜ン、「女王の教室」だ〜!真矢先生以外の大人たちは皆ことごとく無能で、子どもたちはその誰にも頼ることが出来ない。しかしそんな駄目大人にスポイルされるのでは終わらず、そこからはいあがってくる子どもたちを描くという点が面白かった。一時期は、大人のだめさ加減に犠牲になる子どもたちを描き、大人たちよ、しっかりしろ的メッセージをこめた作品を映画などによく見かけたけれど、ここ1年ほど、もう大人には期待しない、苦境に追い込まれた子どもたちが、自分の力でサバイバルしていく!というものが増えてきてるように思う。何か得体のしれないパワーを秘めた作品群、例えばオウム事件を描いた映画「カナリア」とか、そういう系列に続いていくような部分が「女王の教室」には確かにあった。こうした現象(?)は映像だけでなく、例えば舞城王太郎の小説などにもいえるんじゃないかと思うんだけど、それを語りだすと深く、長くなるのではしょるとして、だから、真矢の教育が是が非か云々論争ばかりマスコミが騒ぐのはなんか違うんじゃないの?と思えてしかたなかった。ラストに向けてだんだんと予定調和になって行ったところはあるけど、最終回は思わず、涙ぐんじゃいました。子役がみんなうまくて感心。今でも志田未来ちゃんとかが映画や(「春の雪」)CMなどに出てくると和美ちゃんが〜、進藤さんが〜と思わず役名で叫んでしまいます。