1127726363*「後藤真希 CONCERT TOUR 2005 AUTUMN 〜はたち〜」(9.23 大阪国際会議場メインホール 昼の部)

ねたばれしてますので、これから観戦予定の方は絶対見ないで下さい!!



冒頭ステージに現れるのは巨大なミラーボール。もしや、この中にごっちんが隠れていて、ぱっか〜んと割れて桃太郎のように出てくるのでは!と一瞬思ったのだが、んなことはない。そんなことして、ごっちんが酸欠にでもなって、いきなりコンサが中止になったら大変じゃないか!いや、でもそんなことを一瞬でも考えたのは、これまでのごまコンが、結構、凝った演出を繰り返していたからで、例えば、昨年秋の刺客とか和太鼓とか、春のスナイパーを思い出してみるといい、そう、今回は一体何で攻めてくるのか!?と考えるのはいたって正常なのだ。でもコンサートの開始時にかかっていたQUEENの「One Vision」が今回かからなかったように(正直聞きたかった気もするけど)、これまでのコンサとはどうも趣を変えたものらしいというのが、段々とわかってくる。そう、オーソドックスな“ど直球”勝負というか、歌を聞かせるダンスを見せるということをかなり全面的に押し出したコンサートになっているのだ。
初日というのは、なかなかに楽しいものだ。夏のハロコンでその楽しさを初めて味わったのだけれど、今回も、一曲一曲、観客が次は何か?と耳を傾けている雰囲気があちらこちらで感じられる。2曲目で「LIKE A GAME」のイントロがかかった時の、もうここで?!というようなざわめきや、「抱いてよ!PLEASE GO ON」での熱狂とか、あるいは、3rdアルバムの曲や、C/Wの楽曲へのちょっとしたとまどいみたいなのもリアルに感じられる。特に中盤の「ステーション」あたりからの選曲を当てられた人はあまりいないんじゃないだろうか? こちらの予想を軽くいなしてくる選曲に新鮮な驚きを感じるとともに、個人的には「もしも終わりがあるのなら」キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!、「ALL MY LOVE 〜22世紀〜」キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!(FCイベント類だけで封印されるのではないかと思っていたので)と歓ばずにはいられなかった。
ここ1年ほどで、ごっちんの歌唱力は明らかに上昇したと思う。音程をはずさなくなったとか、一定に声が出るようになったとかそういう点だけではなくて、自分の声の質をよく理解して、丁寧に、ごっちんらしく歌えるようになったということだ。そんな後藤真希の歌を十分堪能できるセットリストを組むことは至極当然。そう、もう仕掛けなんていらないと判断されてもおかしくない。聴くところはしっかり聴き、盛り上がるときには盛大に盛り上がるそんなコンサートになっていたといえるだろう。
とはいえ、正直、自分的には歓迎だけど、ライトなファンの人にはどうなんだろう?なんてしなくてもいい心配をしていたのも事実。ただ2曲目の「LIKE A GAME」の時の、ごっちんの歌声を掻き消すような大声張り上げたPPPHや、「フワフワ!」のぞっとするようなかけ声を思うと、定番の曲を外して新しい曲をたくさん入れてきたことが従来のPPPHや、フワフワ厨をとおざける(黙らせる)結果になったようにも思えて、そういう意味では今回のライブの方が、これまでよりも、一般に開かれたものに寧ろなっているんじゃないかな〜。
 終盤は(アンコールも含め)、シングル曲をたたみかけてくるので、終わったときには、十分の盛り上がり感も得られるし、いろんなところで、披露されつくした感のある「原色GAL派手に行くべ!」を一工夫して新鮮味を取り戻して見せたりと演出もよく考えられていたように思う。本編ラストの「スッピンと涙。」で、ごっちんが途中泣いて歌えなくなった時は、思わずもらい泣きして、アンコールと叫ぶ声も震えてしまったんだけど、MCで、ごっちんが久しぶりのコンサートで、滅茶苦茶緊張していたと語っていたように、コンサ自体の雰囲気が大いに変わったことにごっちん自身が心配していた点もあるんじゃないだろうか? でも確かな手応えを感じて、思わず泣いてしまったというところか!? そもそも、この「スッピンと涙。」は名曲なのだ、泣ける曲なのだ! ごっちんの楽曲が云々とか文句ばかり言う人はもう一度、この曲をちゃんと聴きなおしてほしいものだ!!!
楽曲についてもう少し語ると、「LIKE A GAME」のあとに、一言「二十歳(はたち)になった後藤真希です」と語って歌われる「シンガポール トランジット」は絶品だったな〜。アルバム「3rdステーション」の中ではこの曲が一番好きだし、二十歳になった喜びの“幸せな感じ〜”が、ゆらゆらと漂っているような、聴いてるものを包み込むようなそんな効果を発揮していて、益々好きになってしまった。
一方、3rdではあまり、好きになれなかった『来来!「幸福」』が、随分と楽しいステージになっていた。これはもっと中盤に持ってきてある意味メインにしてもよかったんじゃないだろうか!? 
で、その『来来!「幸福」』でも大活躍する稲葉のあっちゅんは、本当にいい仕事をしてくれていて、これでごっちんと組むのは3回目ということもあり、息もぴったり。あっちゅんのPCコーナー(?)など、企画としては物凄く大雑把なものなんだけど、これをやり遂げられる人は彼女しかいないだろう。今回舞台上にモニターもスクリーンもないので、つなぎをまかされているのだ。しかも、ほとんどを彼女の技量ひとつでやっていかないといけない場面で、おたおたと(笑)我々を楽しませてくれて、本当に良い仕事をしてくれてありがとう!と言いたい。
そうして、MCでは、ごっちん節がかわいらしくも面白おかしく、例のヤンタンの「イタチ」ネタが特に浮くこともなく、場を壊すこともなく、約束通り披露されていた。ただ、かっこいいだけのコンサートとか、お洒落なだけのコンサートとかではなく、こうした部分が残されているのは嬉しいことだ。大河女優でありながら、ペン子やマキエルである彼女。こうした幅広さはコンサートにも反映されていて独自の世界が築かれている。
あちこちで言われているようにモニターがないのは、後ろの方の席ではやっぱりつらいところがある。グランキューブという会場はかなり良い会場だと思うし、一階の後ろから四番目の席にしては、ステージにものすごく遠いという感じはしなかった。でも、ごっちんの顔、表情は双眼鏡をのぞいても良く見えなかった。それでも、十分、コンサート自体は堪能できたわけだけど、ダンスについて、あまり文章で触れてないのはやっぱり、ちょっと遠かったせいだ。この点は本当にもっとちゃんと考えて欲しい。
なんか、勢いで書いているので、まだ書きそびれていることがあるように思えるけど、最後に、今回、聖誕祭ということもあって、とてもたくさんの方々とお会いしてお話をすることが出来ました。お名前はここでは省略させていただきますがこんな私めを暖かく迎えてくださって、みなさん本当にありがとうございました!