第35話 『決戦・壇ノ浦』

chori2005-09-07

前回「妹への密書」で、監禁されてしまった能子。次回、どうやって能子は監禁場所から出てくるのか?
①あの時は一時的なおしおきで普通にもとに戻ってなにげない顔ですわっている。
②安倍レンジャーと松レンジャーが助けにくる(わけがない)
③裏口が空いていた
④マジックの師匠中辰也さんのイリュージョンで小屋から抜けだす。
といろいろと予測してみたのですが、どれもはずれました(あたりまえ)。実際のところは、夏川さん扮する明子が扉を開けてくれるわけですが、その前の能子のちょっとすすけて憔悴した感じとか、扉が開いたときの、ほっとしたような、でも笑顔になれない微妙な表情とか、良い表現が出来ていたと思います。 その後の時子との対話では、これまで語っていた平家に付き従うことへの決心をここでも語るわけですが、これまでとはまた違った深い決心をきっぱりと表現してみせていました。演技にもたくましさが出てきたというか、我が子の初舞台をはらはらして見守る親心みたいなこれまでのこちらの見方にも明らかな変化をもたらしてくれた感じです。
壇ノ浦の合戦の描き方に関しては、弁慶の投げたはりぼて石とか、いろいろつっこみたくなる場面はありましたが、全篇に立ち込める無常観みたいなのが、そういう欠点を隠し得ていたかなと思います。時子さんの最後の笑みとか、じ〜んときましたし。予告編で見た時に、こんな豊富な内容を45分でやれるのか、いっそ90分スペシャルにすべきじゃないかと思いましたけど、やっぱり、45分は短すぎたという感は否めません。でも、この最大の題材を45分で引き伸ばさずにやってしまうところが、NHK太っ腹だな〜っていう感じですかね〜。
なんだかんだ書きましたが、結論としては、能子タンが可愛くて、綺麗で、一生懸命で、しかも重要な役割りで、大満足の回でありました。