「パン★テラ 002」(ゴツボ×リュウジ/小学館IKKICOMIX) 「サムライ・チャンプルー〔壱ノ巻〕」(原作 manglobe マンガ ゴツボ★マサル/角川コミックスエース)

ゴツボ兄弟祭2004夏開催中! ほぼ同時刊行の出版社の違う2冊についてる応募シール券を切り取って送ると「オリジナル“豆絞りてぬぐい”を200名にプレゼント!」だそうです。これはちょっとほしいかも。
 というわけで、待望のゴツボ×リュウジの最新刊、そして、弟さんの初コミックス登場です。後者はアニメ放映中なので、ご存知の方も多いかもしれません。めがねキャラ好きの私には、うってつけの登場人物も出てくるほのぼの殺戮時代劇コミックスです。まあ、こちらは、今後の展開を見守るとして…、すごいのは、やはり兄の「パンテラ」2巻。滋賀県を舞台にした脱力系サッカーマンガ「ササメケ」でデビューしたゴツボ×リュウジの2作目にあたるわけなんですが、一巻を読んだ限りでは、妙に青春しているロックな男をめざす、キムロックが、ハピネス商店街のヤンキーや、鉄腕女子高生を巻き込みながらも、バンドやろうぜ、みたいな、比較的まともな(どこが?)作品という印象でした。「ササメケ」がサッカーなら、こちらはバンドか、というわかりやすい設定という感じでした。まあ、もちろん、後半になるにしたがって、リー・リンチェイの「黄飛鴻」を想起させるようなキャラが出てきてバトルやったりとか、かなり珍妙ではあったのですが、この2巻では、もはや、バンドマンガではなく、勢いで押し倒すポップでシュールなとんでもないマンガとなりはてていてもう大笑い。
 主要人物のストリート系不良キムキング(どうみても某ヒップホップバンドのボーカルがモデル)が、いきなり顔かわってますし(!)、かわいい子犬が子犬の姿のままいきなり巨大化していますし、ヒロインのなごみちゃんは、なぜか血の色が緑色だし(!!)、 美少女がヒゲモジャラ帝国を作ろうと、あげくに“ヒゲニング娘。”になってるし(なんじゃそれ?!)、どこをとっても当初のバンドマンガの面影は、皆無なのです。 こんな作品についていける人がはたしてどれくらいいるのか?って、私は大好きですけどね。こういうの。
現在「月刊少年エース」に連載中の“忍者系青春グラフィテイ”「ササナキ」がどんなことになってるのか、非常に楽しみ。それにしても、ゴツボ氏の描く女の子は可愛い。舞子さんとか、マミタンは、ほんとちょっとごっちんに似てるんだよね(ゴツボ先生は、特にごっちんのファンではないらしいですけど〜なんで知っているかというと・・過去日記をみてね)。マジで「ファンが語る99の後藤真希」の表紙をお願いしたらよかったかもなんて思ってしまいます。駄目もとで。