後藤真希コンサートツアー2004春〜真金色に塗っちゃえ!〜4月24日大阪厚生年金会館

昼の部のみ参戦。 これまで、私は自分のコンサ参加経験の少なさゆえ(’80年代には、HIP HOPムーブメント直前のブラック・ミュージックのコンサに足しげく通ったものですが)、昨年のごまコンの感想をジブリのアニメ作品に例えるという表現をしてきた。昨年の春コンは、構成に無駄がなく、ごっちんのかわいさが炸裂していたという点で、「魔女の宅急便」、あるいは「となりのトトロ」(自分が1番好きなジブリ作品)を、秋コンの、その圧倒的なパワーで激しくおしまくる様が、多少の物語りの破綻をも忘れさせてしまう驚異的な想像力の爆発であった「千と千尋の神隠し」を想起させたというふうに。
 それなら今回は何か、というと、スリルあり、笑いあり、そしていつものごっちんがかもし出す可愛さとかっこよさが炸裂するのは勿論のこと、どこかごっちんの人柄を思わせる暖かさが全編に溢れていて、う〜ん、そういう作品っていうと・・・なんかありそうで・・・もしや、今回はジブリじゃないのかなあ・・・とも思いつつ、ああ、そうそう、「天空の城ラピュタ」だよ。なにしろあの作品は、急上昇と急降下が交互に繰り返される、躍動感溢れる作品でしたから、冒頭、ごっちんがスル〜ッとロープをつたって下りて来るところなんて、象徴的じゃあありませんか・・・(?)。
 まあ、それはいいとして、今回のセットリストは、仮に今、「ベスト 後藤真希①」なんてアルバムを作るとしたら、入れたいと思う作品ばかりがチョイスされているといっても過言ではない。個人的には、2002年ハロプロ楽曲大賞のMYベスト1に選んだ「気まぐれ」、2003年ハロプロ楽曲大賞のMYベスト2の「長電話」が入っているのが嬉しい。松戸のコンサートが始まる前に某ちゃんねるのごっちん関連スレにセットリストのねたばれが貼ってあるのを見た時は、この曲順はどうなの?? 「オリビア」はいらんのでは? と思ったりもしたんだけど、その「オリビア」が想像以上に素晴らしく、曲順も違和感なく自然と乗っていけた(アンコール一曲めの「秘密」の歌唱もすばらしかった)。
 2003年のコンサートで大いに盛り上がったシングル曲をメドレーにしてしまうのも、もったいないというより、なんて贅沢な使い方なんだとういう印象が強い。つまりそれだけ今回のライブは贅沢な内容になっているんだと思う。ゲストが稲葉さんということで、コミカルな面が増え、もともとごっちんも面白い面の凄いある子なので、その部分が引き出されている楽しさ(色紙に名前を書くごっちん大阪厚生年金会館の字が難しい〜。稲葉さんのリクエストでたこ焼きの絵を書き添えるごっちん。本人はずっこけてたけど、よく描けてましたよ)。さらに、稲葉さんのダンススキルの素晴らしさ、ダンサーも3人ついて、ごっちんのダンスもさらなる魅力を増している。ダンサーが加わったことで、1番効果が出ていると思われるのが「LOVE。BELIEVE IT!」だろうか? 特にフェイク部分のあたりが、ストリートで、風切って歩いてるクールで、HIPな女の子たちっていうブラック系の感じが出ていて、大変かっこよかった。
 そして、何よりステージ上のごっちんからは、楽しくってしょうがないっという気持ちがバンバン伝わってきた。それが、多幸感となり、会場全体にとても暖かいものとして広がっていたように感じた。
 今回、座席は「一回席の後ろのほうのみんな〜」の右端だったにもかかわらず、周りが熱い。いやもう、会場全体が、沸騰しまくっていた。それでも、MCの際のちゃちゃ入れもほとんどなく、バラードでは皆、静かに聞き入り、大阪もやれば出来るやん、みたいな、良いムードだったことがとても嬉しい。MCで、ごっちんは「今度大阪に来る時はもっと成長しているから」と語った。5月5日に再び大阪公演があることを、その時ごっちんは気づいてなかったかもしれない。でも、そんな短期間でもごっちんは、間違いなく成長した姿を見せてくれるはず!