「ちょっと待って、神様」

現在活躍中の若手女優の中では宮崎あおいが一番のお気に入りである。この年齢(彼女も1985年生まれ)にして、既に「ユリイカ」(青山真治)、「害虫」(塩田明彦)という代表作を持っている実力派女優。そんな彼女が出演するNHK連続ドラマ「ちょっと待って、神様」の一回目と二回目を見てみた。
 これって大島弓子の「秋日子かく語りき」が原作なんだね〜。泉ピン子扮するおばさんと宮崎扮する秋日子が交通事故に会い、天国へ連れて行かれる。このへんは、私の大好きな映画W.ビーティーの「天国から来たチャンピオン」を彷彿させて面白い。秋日子は本当はかすり傷ですんでいて帰るようにいわれるのだが、まだ死にたくないおばさんに体を貸してくれとせがまれる。一週間の期限つきで、秋日子の体におばさんがはいり、秋日子は背後霊としておばさんにつくことになるのだった・・・。
 比較的暗めの役の多い宮崎がおばさん入った高校生を演じるのに注目! 二回目にしてちょこっとそういう場面が出てきたので、これからが楽しみだ。また、二回目で宮崎の友人役で勝地涼が出てきた。モーヲタ的には、一昨年の「おれがあいつで、あいつがおれで」(2002年TBS系)でよっすぃーと共演していた男の子、今年はいって、さんま+玉緒の特番でごっちんの横にすわっていた子、一般的には、「さとうきび畑の唄」でしられているだろう。宮崎あおい勝地涼は以前から友だちで、宮崎の紹介で、映画「パコダテ人」で共演していた(こういうことだけは無駄に知識があるのだ)。久しぶりの共演も楽しみ。
 泉ピン子扮するおばさんは、一番いやなタイプのキャラクターのはずなのだが、観ていて、おばさんのむくわれなさにすごい同情してしまう。泉ピン子の演技力ゆえか? 一、二回目ともに思わず涙ぐんでしまった。月〜木23:00〜。