「死ぬまでにしたい10のこと」(ネタバレありますんで注意!)

 atシネリーブル梅田。火曜日に観てきたんだけど、新梅田シティーにはもう巨大なもみの木が設営中だった。
 さて、映画ですが、サラ・ポーリー扮するアンは、17歳の時、はじめてのキスの相手と子どもが出来て結婚し、19歳で次女を出産。現在23歳。夫は失業中で、自分は学校の清掃の仕事をしている。母の家の裏庭でのトレーラー暮らし。生活は楽ではないけれど、それでも愛らしい子どもと、優しい夫に囲まれ、幸せに暮らしていた。そんな彼女がある日、腹痛に倒れ、病院に運ばれる。検査を受けた結果、余命2,3ヶ月の宣告を受けてしまう。夜明のコーヒーショップで、アンは、ノートに死ぬまでにしたい10項目を書き連ねる・…。
 原題は“my life without me”といい、このタイトルを頭に入れてみた方が、理解しやすいだろう。自分がいなくなったあとの、残された家族の幸せをひたすら考える彼女の強さに、涙をおさえることができなかった。更に、死がなければ、飛び込む勇気などなかっただろう、別の男性との一瞬の恋愛もメロドラマチックで、酔えた。
 自分がこんな状況になったら、どうなるだろうね。「死ぬまでにしたい」ことより、「今は、しているけど、もうすぐ死ぬのならしたくない」ことが山ほどあるなあ…。