「2004年度映画ベスト10」日本映画部門。

今年劇場で観た映画は全部で63本(今年観た映画タイトルリスト&感想は、id:chori:20041213にまとめてあります)。うちわけは、洋画が24本、日本映画が39本。結構長い映画ヤクザ人生で、洋画より邦画の方が多かったというのは初めてです。しかも洋画23本のうち、アメリカ映画はわずか12本。あとの12本は、アジア圏の映画となっていて、ここまでアメリカ映画をみなかったのも初めて。まずは、日本映画のベスト10を。
1.「誰も知らない」
2.「約三十の嘘
3.「ハウルの動く城
4.「マインド・ゲーム
5.「ワイルド・フラワーズ」
6.「花とアリス
7.「茶の味
8.「下妻物語
9.「世界の中心で、愛をさけぶ
10.「1980」
①は、是枝裕和監督の実験的な方法論が見事に開花した傑作。しかも悲惨な題材の中から、これほど、優しい眼差しを持った映画を作ってしまうとは!
②は大谷健太郎監督らしい、会話満載の群像劇。なんの予備知識もなく観たので、これが戯曲の映画化だっていうのは、あとで知ったんだけど、いかにも大谷監督らしい題材で、見事に映画になっていたと思う。もう、このおしゃべり野郎たち最高!と思ってしまいました。
③と④は、対照的なアニメですが、どちらも、アニメという世界でやりたいいことをどんどん詰め込んで圧倒的な生命感をみなぎらせていた、いや〜圧巻!
⑤生身の体がぶつかりあうプロレスエンターティンメント映画の最高峰! プロレスラーで最高の演技を見せる、あるいは、普通の女優さんで最高のプロレス技をきめる2人のヒロインに最高の拍手を!
⑥美しいもの見せていただきました〜。美しいものをみせてもらうということがこれほど泣けるとは!
⑦外ヅラは、やたら今風なのに、これで小津やってくれてるんだから嬉しいね〜。
⑧「岸和田少年愚連隊」から始まって、「木更津キャッツアイ」などにつながっていく、地方青春ものの傑作のひとつ。わが道を行くヒロインが素敵。
⑨現代の部分はなくてもよかった。主人公の足取りが、学生姿になって過去を描いた映像にかわってからの描写は素晴らしかった。長澤まさみ 森山未來コンビでもう一本何か作って欲しいものだ。
⑩ノスタルジー万歳!「大人になっても大人になれないのよ!」の言葉が耳に痛い!
昨年は素晴らしい日本映画に一杯出会えた年でした。「珈琲時光」「ジャンプ」もいれたかった。