驚くべき事件。

大好きな漫画家の横山光輝さんがお亡くなりになったのは、かなりのショックでした。それとは、別の意味でショックだったのは、今関あきよしの逮捕です。
今からもう20年ほど前になるかと思うのだが、大阪梅田のオレンジルームというところに、今関あきよしの「フルーツバスケット」と犬童一心の「赤すいか黄すいか」という自主制作作品(16ミリ作品?)の2本立てを観にいったことがある。その時は、犬童作品は、見るに耐えないものとしか思えず、その点、今関作品はかわいい女の子が出てるだけなんだけど、メルヘンになりえていて、楽しめる作品だなんて感想を抱いた。しかも、昔私がやっていたミニコミ誌に作品評を掲載(書いた人は別の人)したら、どこからかそのミニコミ誌が今関氏の手元に届いたらしく、はがきまで貰ってしまったというそんな思い出がある。
 ところが、その後、犬童氏は、「大阪物語」(脚本)で、おっ!と思わせ、「金髪の草原」で、おおっ!とうならせ、「ジョぜと虎と魚たち」でおおおおお〜と驚嘆させるにいたるという、素晴らしい成長ぶり。一方の今関氏は「モーニングコップ(刑事)」(私未見です)をはじめ、観にいこうという気すらおこらない作品群を発表しているだけ。もう完全に自分の見る目がなかったってことだろうか。と、そんなことを思っていた矢先だったので、すっかり驚いてしまったというか、ほんとがっかりだな。