BEAN BAG 

2月3日の節分の日は、恵方巻きのことで頭が一杯で、はっと気付くと、肝心の豆を買い忘れていることに気付いた。まあ、縁起ものなので、やっぱり買っておこうと夕方、スーパーに寄ると、これが、売り切れ。丸かじりようの寿司はまだどっさりあるというのに。仕方なく、別のスーパーに行くと、そこでも売り切れ。なんだよ、昨日はどさっとあったのに、遠いところに回るのはいやだったので、コンビニですますことにしたのだが、ここも最後の一袋しか残っていない。しかもプラスチックの鬼の面つき。こんなのいらないんだけど! でも一つしか残ってないのでしょうがなく購入。いや、それにしても、みなさん、律儀に豆まきするのね!(後藤真希CDと豆の売れる町) 
 で、節分の日にふさわしい音楽を紹介しよう。以前、日記にも書いたBEAN BAGという大阪出身のバンドの8曲入りアルバム「豆と希望」(SME Records)。 どう考えても売れるようなタイトルではないが、まあ、それは気にしないとして、一曲目の「夢と希望」は秀逸の出来。ポップで元気なはじけたサウンドだけど、歌詞の内容は、“夢と希望”を明るく歌いあげたものでは決してなくて、“「らしく在れ」と人はいうけど「らしく成る」となにがいいのだろう”とか、“さらば夜明 昨日のつづきをつれてきただけでしょう”という内省的なもので、それでもかすかに前向きに、という感じがすごく良い。歌詞は、ボーカルのYUMIが全てを担当していて、「マラソン」という作品では、“マジあつくるしいよね、逝ってよし”というのもあり、また、最後の曲「見送る人よ」は、“三条通の映画館”、“東の町から見た若草の山に”と奈良ソングになっていて、YUMIさんは、奈良出身なのか? ポップなんだけど、ひとくせもふたくせもあり、でも元気っていう感じでお薦めの一枚だ。