なっち卒業。

後藤真希モーニング娘。卒業の発表がなされたのが、ちょうど一年前。その数日前から、卒業に関してのうわさが、ささやかれており、不安でたまらない日々を送っていた。そして、運命の日、やっぱりガセだったのか、とホッと一息つきかけていたときに、正式発表が飛び込ンできた時の衝撃といったら…。とにかく落ち込んでました。
 でも、今になって思うと、ごっちんにとっては、まさにあの時が卒業すべき絶妙のタイミングだったのではないか。能地さんの傑作インタビュー集「モーニング娘。×つんく♂」を読んで、ごっちんの卒業は、ある意味必然なものだったのだという思い(その時はまだ漠然と)を抱き、「ごまっとう」「やんパパ」「FS3」「けんとメリーのメリケン粉オンステージ」、1stアルバムそして、ソロコンで輝くごっちんをみた今、その気持ちは確信に近いものになっている。
 その課程の中で思ったのだが、つんく♂は、決して、思いつきや、話題作りだけで、このことを決めたのではなく、ましてや、事務所の思惑に振り回されているのでもなく、卒業するもの、卒業者を送ることになる娘。メンバー、それぞれの個々の力を充分に把握して、深い洞察力でもって、決断をくだしているんじゃなかということだ。なんだかんだいって、私はつんくの楽曲が好きだし、こちらが見えない、先の先までを見通しているひとなのではないかと思う。だから、今回のなっちのソロに関しても、相当に熟慮された上での決断だろうし、なっちがいうように、確かなビジョンが、見えているに違いない。
 とはいえ、ここまで気持ちがたどりつくまでには、本当に時間がかかった。とりわけ、後藤卒業後のモーニング娘。を冷静にみられるようになったのは、つい最近のことで、そう簡単に割り切れる問題ではない。安倍ヲタの方々の心中お察しします。
 それにしても、アイドルの身の振り方に、ここまで、一喜一憂して、こころ揺さぶられることになろうとは、数年前までには想像もできなかったなあ〜。